円筒タンクとかの脚ってなぜか変な角度のものありますよね。
メーカーの図面は2Dの平面図と立面図しかなくて、でも3Dで描きたい!
(実務的にはそこまで脚にこだわる必要ないですが・・・)
数学の得意な人は計算で角度を出してやれるかもしれませんが、設備屋さんは普段、算数レベルしか使っていません・・・
ということで、Rebroの機能を何とか駆使してやってみました。
おまけで正20面体なるものも作ってみました。(実務関係なし!)
元となる円筒タンクの2D図面
これが元となる円筒タンクの2D図面です。
一見、このままトレースすれば良さそうですが、実はこの立面図は「斜めの脚を斜めから見ている」のでトレースには使えないです。
機器登録はこの4方向図でやっていきます。
3D基準点をプロットする
「図形」→「線」横の▼より、「点」の「丸・十字」を選択します。
高さ「1FL+0㎜」で、これを平面図のタンク中心にプロットします。
(見やすいように赤色にしてあります。)
この「点「を再度選択し、プロパティより、「ビュー共通」に変更します。
これで各ビューに「点」が表示されます。
※「ビュー共通」にしないと3Dとして出てきません。
この点を作図上及び機器登録時の3D基準点として使用します。
「正面図」に2D立面図を貼る
トレースのため、「正面図」にタンク立面図の2Dデータを貼ります。
「基準点を指定してコピー」でクリップボードにコピーし、「正面図」で先ほどの3D基準点に合わせて「貼り付け」します。
このときに、2Dの線分が横を向いているので下向きの矢印で手前に起こして貼り付けます。
これでトレースする準備ができました。
仮の四角錐を描く
「4本脚の下端」と「脚を上に伸ばしていったときに4本が交差する頂点」を使って四角錐を描きます。
残念ながらRebroには四角錐という3D図形が無いので、「台形体」を使います。
STEP1
まず、仮線を使って4本脚の交差する頂点を見つけます。
「図形」→「仮線」横の▼→「2点指定」で正面図の脚の中心線を2点なぞると仮線が引けます。
この仮線どおし(またはタンク中心線)の交点が四角錐の頂点になります。
STEP2
「図形」→「立体」横の▼→「台形体」を選択します。
上面の縦、横は「0.01」にします。(「0」はできないので)
下面の縦、横や高さは、とりあえず適当でもいいです。
図面上でハンドルで調整したほうが楽だと思います。
これで一旦プロットし、大きさ、高さ等を調整します。
ペン先円柱をプロットする
「図形」→「立体」横の▼→「ペン先円柱」を選択します。
脚はSGP100Aなので直径114.3㎜とします。
それ以外の数値はとりあえず適当で、あとで調整します。
※ただの円柱や配管だとベースプレートからハミ出るので「ペン先円柱」です。
アラウンドビューのスポイト機能で45°斜め断面を切る
アラウンドビューを起動します。
ビュー方向が「正面」だとこのようになります。
45°斜めの断面を切りたいので、アラウンドビュー画面の右下にある「スポイト」をクリックします。
この「スポイト」を平面図にもっていき、45°斜めの線分をクリックします。
すると、アラウンドビューが45°傾きます。
この方向で見た四角錐の線が脚の傾きになります。
この向きのアラウンドビューで脚を描いていきます。
ペン先円柱を加工する
まず、ペン先の向きが違うので、平面図上で円柱を45°回転させます。
次に「回転移動」で四角錐の線に沿って円柱を傾けます。(角度補正はOFF)
あとは中心位置変更ハンドルで円柱を延長させます。
最後にペン先もハンドルを使って角度を調整します。
これで脚1本完成です。
完成した1本脚がコレです。
回転コピーで4本脚にする
1本作ってしまえば、あとはコピペで回転させながら貼り付けて4本脚の完成です。
(四角錐は、もう用が無いので削除)
完成した4本脚がコレです。
円筒タンク完成CG
タンクの完成CGがコレです。(タッピングないですが)
残りのタンク本体は半楕円体と円柱でもいいですし、機器の衛生にある円筒型タンクを使ってもいいです。
4本脚以外の部分は1分ぐらいで描けました。
面倒くさいのは、この変な角度の脚だけです・・・
おまけの正20面体
ホントはサッカーボールが作りたかったのですが、難しくて断念・・・
ネットで調べながら作ってみました。
作り方は、まず2Dの正五角形を描いて、その上に正三角形のポリメッシュをピラミッド状に並べて・・・(以下省略)
Rebroの機能だとたぶん限界があって、結局はネットで調べた2面角の138.18333…°を使いました。
なので微妙にズレありです。(パっと見はわからないぐらいのズレ)
当然ですがCG専用ソフトだと完璧に作れるみたいです。
まとめ
そろそろRebroネタは無くなってきたかな・・・
機器の登録方法については今回は省略しました。以下のブログで紹介しています。