以前のブログでRebroからTfasへの変換を紹介しました。
ただ、このときはフロア属性を特に考慮せずにやりましたので、今回は「1FL」要素と「2FL」要素のあるものでTfasへの変換をやってみたいと思います。
変換前のRebroデータ(1F平面図と2F平面図)
Rebroの1F平面図レイアウト(1F平面図ビュー+断面図ビュー)がこちらです。
1F平面ビューに表示されているダクト、鉄骨梁は「1FL」基準の要素です。
竪管、竪ダクトは「シャフト」属性を付加しています。
2F平面図レイアウト(2F平面図ビュー)がこちらです。
表示されているダクト、鉄骨梁は「2FL」基準の要素です。
竪管、竪ダクトは「シャフト」属性を付加しています。
RebroデータをIFC形式で保存
RebroデータをIFC形式で保存します。
「要素の種類」で必要なものすべてに☑があることを確認してください。
建築の☑が外れていると鉄骨が変換されません。
TfasでIFCデータを読み込む
Tfasで、そのIFCデータを読み込みます。
読み込む階は「全選択」とします。
Tfas変換後
Tfasで開いた図面がこちらです。
このように、鉄骨、ダクト、配管とも3Dデータとして、ちゃんと読み込まれました。
(なぜか配管が「冷温水」から「消火」になりましたが・・・)
Tfas側でフロア属性がどうなったか?
Tfas側でフロア属性がどうなったか確認したいと思います。
Tfasのシートタブを見ると「1FL」と「2FL」というシートが作成されていました。
どちらのシートも非表示にしてみて、各シートに何が入っているか確認したいと思います。
Tfas「1FL」シート
Rebroの「1FL」要素が入っていました。
シートのプロパティを見ると階情報が「1FL」になっています。
Tfas「2FL」シート
Rebroの「2FL」要素が入っていました。
シートのプロパティを見ると階情報が「2FL」になっています。
ちゃんと階高(3000)も引き継がれていました。
しかし、2Fにもあるはずの竪管、竪ダクトは消えました。
Rebro側では、竪管、竪ダクトに「シャフト」属性を付加しており、Rebroでは竪管、竪ダクトも1Fと2Fに分かれていたのですが、Tfasではその機能が無いので2Fには出てきませんでした。
Rebroの断面図はどこに行ったのか?
Rebroの断面図ビューは、ただの「のぞき窓」です。
Tfas(IFC)には、その機能は無いので断面図は消えてしまいます。
おまけ
Tfasに表示されている「二重丸に十字」は何か?
これは「原点」です。 Rebroの原点がそのままTfasにも引き継がれてます。
Tfas側では、「表示」ー「基準原点表示」の☑を外せば消えます。
まとめ
今回は、フロア属性が複数あるRebroデータをTfasに変換してみました。
Rebroでのフロア属性が、Tfas側でもちゃんとシート機能、階情報として引き継がれて
いることが確認できました。
ただし、Tfasには「シャフト」機能が無いので、竪管、竪ダクトはすべて1FLのシートに
入ってしまいました。(データが消えてしまったわけではないです。)
関連するブログは以下にもありますので、ぜひご覧ください。