前回はレイヤーのフロア設定について紹介しました。
今回はフロアをまたぐ竪管、竪ダクトについて紹介したいと思います。
図面は前回のつづきでやっていきます。
順番として、前回のこちらのブログから見ていただいたほうがわかりやすいかと思います。
竪管を描く 「シャフト」に☑あり
まず、配管の竪管を「シャフト」に☑あり、で描いてみます。
STEP1
「配管」ー「竪管」をクリック
「高さ」を「1FL」~「2FL」にまたぐように入力します。
「☑シャフト」に☑を入れます。
STEP2
図面上で配置します。
このときメジャー機能(左ドラッグ)を使うと便利です。
これで竪管が配置されました。
竪ダクトを描く 「シャフト」に☑無し
次に、ダクトの竪ダクトを「シャフト」に☑無し、で描いてみます。
STEP1
「ダクト」ー「竪ダクト」をクリック
「高さ」を「1FL」~「2FL」にまたぐように入力します。
ダクトはあえて「☑シャフト」の☑を外してみます。
STEP2
図面上で配置します。
隣の竪管の位置からメジャー機能(左ドラッグ)を使います。
これで竪ダクトが配置されました。
1F平面図レイアウト
「1F平面図レイアウト」を見てみます。
このように平面図にも断面図ビューにも、竪管(ピンク)、竪ダクト(オレンジ)とも
配置されています。
2F平面図レイアウト
次に「2F平面図」レイアウトを見てみます。
こちらは竪ダクトが消えています。
竪管(ピンク)は残っています。
この違いは、
・竪管 ・・・「☑シャフト」
・竪ダクト・・・「□シャフト」
です。
竪ダクトの「シャフト」をプロパティで「はい」に変更
竪ダクトのプロパティを見てみます。
「シャフト」が「いいえ」になっています。
これを「はい」にしてみます。
すると、2F平面図にも竪ダクト(オレンジ)が現れました。
「シャフト」属性とは
このように、「シャフト」属性を付加することで、レイヤーのフロア設定での表示/非表示に関係なく、各フロアのレイアウト(ビュー)に表示させることができます。
レイヤー一覧を見ると、「2F平面図」は「1FL」要素は非表示ですが、この竪管、竪ダクトは「1FL」要素であるにも関わらず、「シャフト」にすることで表示されるようになります。
カレントビューからCG
最後にCGで見てみます。
モデル全体を見るときは「CG」ですが、レイアウト(ビュー)ごとで見たい場合は、
「表示」ー「カレントビューからCG」を使います。
「1F平面図」と「2F平面図」をそれぞれ「カレントビューからCG」で見てみます。
このように、ちゃんと竪管、竪ダクトもそれぞれで分かれて表示されました。
まとめ
前回ブログのフロア設定と、今回の「シャフト」機能を使えば、複数フロアをひとつのファイル(ワンモデル)で作図しながら、各レイアウトに要素を仕分けできます。
最初に私がRebroを始めたときは、この「シャフト」機能を知らなったので、竪管を分割して、1FL基準要素と2FL基準要素にわざわざ分けていました・・
今思えば、何と面倒くさいことをしていたか・・
この「シャフト」については、NYK SYSTEMSさんのFAQにもちゃんと書いてありました!