Tfasの便利なところをまとめてみた。~Rebroではできないこと~※Rebro2024バージョンアップあり

Rebro便利機能
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今まで、Tfasに比べRebroの便利なところ、優れたところを紹介してきました。
実際、施工図を描くうえではRebroのほうが便利で早いし、機能や部材も充実していると、私は思います。
ただ私もTfasには長年お世話になってきたので、今回は、「Tfasでしかできないこと」を紹介したいと思います。

①TfasはSHXフォント(AutoCADオリジナルフォント)が使える

TfasはSHXフォントが装備されています。
あのCADっぽい(?)カクカクした文字です。
AutoCAD(DWG)の建築図は、SHXフォントが多いです。
SHXフォントのメリットは、データが軽いということらしいですが、正直、最近は気にしたことはありません・・・
それよりも、せつびやさん的には、「文字の濃さ(太さ)を変えられる」ことのほうがメリットが大きいと思います。

一方でRebroにはSHXフォントがありません。
Rebroで建築図のDWGデータを読み込むと、SHXフォントはTrueTypeフォント(ゴシック体等)に変換されてしまいます。

以下のようにRebroでDWGデータを読み込むといろいろ設定項目が出てきます。
「文字サイズの設定」をクリックすると、このように、初期設定ではSHXフォント(bigfont.shx等)は、すべてMSゴシックに変換されます。

DWG形式を開く
文字サイズの設定

SHXフォントとTrueTypeフォントとは

それぞれの特徴をまとめてみました。

SHXフォント(AutoCADオリジナルフォント)
・すべて同じ太さ(線分で書いた文字)
・文字の太さを設定できる(線分なので)
・データが軽い

TrueTypeフォント
・ゴシック体、明朝体等(エクセルとかで使う文字)
・文字の種類によって太さやバランスが調整されており、見やすい
・文字が強い、目立つ
・㎡や①が使える
・データが重い
※昔はプリンタ、プロッタの性能により印刷が遅いとかありましたが、今どきはそうでも無さそうです。

設計図(単線図)でのSHXフォントの便利なところ

ここで、配管単線図と文字との重なり具合、見やすさを比較してみたいと思います。

Rebroで文字がゴシックの場合
印刷プレビューを見ると、文字と重なったバルブや継手がよくわからない状態です。
やはり、文字が強く目立ちすぎです。
よく見えないかもしれませんが、「事務室」の下にバルブと継手があります。

Rebroでゴシック、カラー
Rebroでゴシック、白黒

Tfasで文字がSHXフォントの場合
印刷プレビューを見ると、文字が薄いため、バルブや継手を読み取ることができます。
文字が控えめなので、主役の配管単線図が見やすくなります。

TfasでSHX、カラー
TfasでSHX、白黒

単線の設計図を描いている方はよくわかると思いますが、建築図が何回も変更されて、その都度、この部屋名とかの文字を移動していたら面倒くさいです。
建築図を外部参照している場合は、配管図、ダクト図等、図面によって部屋名との重なり具合が違うため、どうしようもないときもあります。
そういうときは、SHXフォントのほうが便利だと思います。

※Rebroでも建築図(部屋名も含め)を外部参照にすれば、文字等も背面にいくらしいです。
申し訳ないですが未検証です・・・

②TfasはPDFを「図形」として読み込める※Rebro2023までの比較

TfasはPDFを読み込むと、「図形」として取り込めます。
これがメーカーのPDF図面を読み込んだTfasデータです。
やり方は「挿入」「PDF読み込み」です。

TfasでPDF読み込み

残念ながら、バラバラ図形で、縮尺ももちろん合っていないです。
文字は、ちゃんと「文字」になるものもあるし、図形になってしまうものもあります。
バラバラ図形は「線分」、「円弧」、「スプライン」等いろいろです。
しかし、無いよりはマシで、使い道はいろいろあります。

一方、RebroもPDF読み込み機能があるのですが、「画像」でしか取り込めません。
※Rebro2023まで

Rebro2024でPDF読み込み(図形)ができるようになりました

Rebro2024へバージョンアップに伴い、「PDF読み込み(CADデータ」という機能が追加されました。
早速、Tfasと比較してみました。

Rebro
文字がほとんど「塗り領域」という図形になってしまい、「文字」として認識できませんでした。
(一部、文字になるものもあり)
文字以外はTfasと同じ感じでした。

RebroでPDF読み込み

Tfas
文字が「文字」として認識されました。

TfasでPDF読み込み

Rebro2024で早速、この機能が追加されたところは流石だなあと思いました。
ただ、Tfasのほうが文字の認識機能が優れているという結果でした。
※PDFソフトや、元データの種類によって違うかもしれません。

まとめ

いつも、Tfasと比較してRebroの良さばかり書いていますので、今回はRebroにできないTfasの良さを紹介しました。
「たった2つしかないの?」と言われるかもしれませんが・・・。
Tfasも一時代を築いた、すばらしいCADですし、今でもたくさんのユーザーに支持されていると思います。もちろん私も使わせてもらっています。
単線の設計図の場合は、Tfasのほうが描きやすいという話も聞きますので、またどこかで検証してみたいと思います。

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